今回、書籍ではなくオンラインPDF連載という形で発表を決意した背景には、いくつか理由がありますが、そのうちのひとつを漫画家の浦沢直樹さんが、代弁してくださっていましたのでご紹介します。ソースは2008年7月、手塚治虫生誕80周年を記念して、日本映画専門チャンネルで放映された"浦沢直樹インタビュー"です。
偶然見ていたインタビューの後半、「人を面白がらせる」というパートが登場しました。
やっぱり、人を面白がらせることは、これはねぇ、凄い偉大な作業だと思うんですよ。
人を面白がらせるって。
例えば、僕ら、週刊誌で書いてた時に、"来週が楽しみ"って気持ちにさせるっていう。
それ考えただけで、なんか、なんだろう、胸が一杯になりますよね。
僕が書いたもので、”来週が楽しみ"っていう人が世の中に何人も出来るっていう。
だから、それこそ、"宮崎駿の映画がそろそろ公開される、なんかワクワクするね"って感じ。
これは、凄い重要なことのような気がする。
待ち遠しい、ワクワクする。 そういうものを作りたい・・ですよね。
"次の発売日が待ち遠しい"、"新着の雑誌を開く時、ワクワクする"。
私自身も含め、かってはこのような気持ちを抱いていた読者が、全国にいたはずですが、今はどうでしょうか。あの目をキラキラさせていた少年達は、どこに行ってしまったのでしょうか?
「Computer Architecture Seriesの連載が待ち遠しい」読者の方々から、心底そのように言って頂ける連載作品を目指して、準備を進めています。