GNU開発ツール

GNU Development Tools

Computer Architecture Series Vol.1

  • 著 者:西田 亙
  • 価 格: 4,500円(税込み)
  • 発売日: 2006年9月1日(完売)
  • 体裁: 上製本(218ページ)
  • コード: ISBN4-903708-01-2
  • 発行元: オーバーシー・パブリッシング
  • 発売元: オーバーシー・パブリッシング

本書が目指すもの

C言語の入門書でお馴染みのhello.cは、gcc hello.c という簡単なコマンドで実行可能ファイル a.out に生まれ変わります。多くの教科書はここで立ち止まることなく、次のページへと進んでしまうのですが、皆さんは「a.outはどこからやってきたのか」、「#include にはどういう意味が隠されているのか」、疑問に思われたことはないでしょうか。本書は、これらの疑問に真正面から取り組み、自らの力で答えを見つけ出そうとする方々のための指南役として誕生しました。

プログラムが誕生するまでには、4つのビルド工程が必要ですが、普段はgccコマンドが裏方でこっそりと処理しているため、私達の目に触れることはありません。その挙動は、-vオプションを与えることで明らかになります。

gcc -v hello.c を実行した際に表示される、呪文のようなメッセージ群を解読するところから、本書は始まります。ひとつの謎の解明は、新しい疑問を呼び起こし、私達の旅は続きます。7つの大海を制覇したとき、GNU開発ツールは生涯役立つ伴侶となっていることでしょう。

■対象読者
  • PC-UNIX環境上で作業可能な方
    本書は Debian GNU/Linux 上での実例を掲載しています。
  • 基本的なUNIX操作を習得している方
    ユーザ管理、スーパーユーザへの移行
    ディレクトリ操作、ファイル操作、エディター操作など
  • 基本的なC言語プログラミングを習得している方
  • 手順ではなく、仕組みを理解したい方